第146章 今夜はずっとそばにいる

その後の道中は、福田祐衣の予想を裏切るほど順調だった。

機内に入ってからというもの、宮本陽叶はずっと仕事に没頭していた。福田祐衣も最初は気まずさと緊張で身を固くしていたが、それも長くは続かず、やがて強烈な睡魔に襲われ始めた。

今朝は早起きだった上に、空港までの移動中もろくに休めていない。福田祐衣は額に手を当てて必死に耐えていたが、頭は徐々に重くなり、船を漕ぎ始めた。

支えていた腕が限界を迎え、体がガクンと崩れ落ちそうになった、その時だ。

大きな手がそっと彼女の頭を受け止め、自分の肩へと導いた。

福田祐衣はそれに気づくどころか、窮屈だった首がようやく解放されたことに安堵し、その「枕」...

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